2016年04月14日

想定訓練at田村装備開発

こんにちは、へっぽこ妻です。
今日は田村装備開発さんでの「想定訓練」についてお話したいと思います。

「想定訓練」
文字からなんとなく想像できそうな感じですね。
つまり、想定のある訓練ということです。
教官がその時その時で想定を付与します。
それに従って、みんなそれぞれの役割を演じる、ということです。
重要なのはRBTで培った「合理的行動」はもちろんのこと、もっと大切(?)なのは役になりきる「演技力」です!!
そう、この想定訓練では「ガラ〇の仮面」の北島マヤのごとく「千の仮面を被るのよっ!!」ということも、重要な要素になってくるのです。
つまり人質役なら人質らしく「助けて~っ!殺される~っ!!」と泣きながら叫ぶし、強盗犯なら「金を出せ!!1時間以内に逃走用の車を用意しろ!できないなら5分ごとに人質を1人ずつ殺すっ!!」などすごむことも大切。
またSWATなどの役であれば、機会を伺い突入の準備をするために静かに潜入していく役も必要だし、その人たちの潜入を悟らせないために大声でネゴシエーションする役も必要なのです。
「キミたちの要求はなんだ!」「人質は無事なのか?!」などなど。
最初にそれを言われても「いやいや恥ずかしくてそんなことできないよ~!」「演技経験なんて全くないし無理!」と思う人も多いと思います。
へっぽこ妻は演劇経験ありでしたが、夫の人はまったくそんな経験はなく、かつめっちゃ恥ずかしがり屋さんなので最初は絶対無理だろうなぁと思っていました。
しかし、しかしですよ!!
周りのみなさんの迫力、気迫に飲まれて、自然と本気でその場で自分の役割を全うすることができるようになるんです!!
これ、演劇経験者なら理解できる人もいるかも。
めっちゃ熱演されていると、自分だけもじもじ、テレテレやっている方が恥ずかしいんですよ。
もうやるしかない!!みたいな感じになってきます。
押し付けられた感でも義務感でもなく、ナチュラルに。
まぁ、難しいのは演劇と違ってセリフがあるわけではないのでお互いにその場でのぶっつけ本場のアドリブ勝負ってことなのですが…^^;
「要求はなんだ!!」
「え?えっと・・・く、車を用意しろっ!」
いきなりのアドリブ合戦に上手く流れを作るには、自分の役割やその役の性格や生い立ちなどをある程度自分で考えておくことも大切なんです。

ではなぜ、田村装備開発さんでの訓練の一環としてこんな演劇的要素の強い「想定訓練」などがあるのでしょうか?
あくまで私個人の推論にすぎませんが、RBTで合理的な行動訓練をした後、それをさらに実戦的にリアリティをもって実感しながら生かすためなのではないでしょうか。
単に「うまく隠れる」「素早く動く」「正確に射撃する」だけではなく、例えば犯罪などにしても犯す人間には様々な理由がある。
それを抑止したり、制圧する人間も、ただ命令のままに動くのではなく「何故、相手はそういう行動に至ったのか」を考えることにより、簡単に発砲し射殺してしまっていいのか、それともなるべく傷つけずに取り押さえるべきなのか、チームの中において自分はどういう役割を担うのが最適なのかを考え、ケースバイケースで行動するということを学ばせてくれているのではないかと思います。
時にはある程度の知識がないと難しい「戦場救護」だったり「民間人との交渉」だったり、敵か味方かそれとも無関係の人間なのかわからない、いわゆる「アンノウン」の対策だったりと想定の範囲は無限大です。
それを毎回、前知識なしに付与され、わずかな作戦タイムの後に実行するわけです。
もし何も知らずにそれを見ていたら「ごっこ遊び」のように見えるかもしれません。
しかし実戦する私達の緊迫感はハンパないです。
相手も本気、なのでこちらも本気。

ふはっ。
なんか熱く語ってしまって文字ばかりになってしまいました^^;
そろそろさらーーーっと疑似体験に移りましょう。
まずは想定の役割に分かれて詳しい想定を付与されます。

想定訓練at田村装備開発

そのあと、内容に応じて突入だったり潜入だったりが開始されます。

想定訓練at田村装備開発

戦技練磨のときと違い、射殺すればいいというものではないので、このように取り押さえが発生する場合もあります。

想定訓練at田村装備開発
想定訓練at田村装備開発

取り押さえたり、格闘になったりするときのために(?)、田村装備開発さんでは「CQC(近接格闘術)」という訓練も行っています。
これ、かなり実践的でかつ勉強になるので護身のためにも覚えておくといいと思います。
特に「力がなくても相手を倒す方法」などもあるので、女性にも最適ですよ。

最後に、千の仮面を被っていた頃の私はこんな仮面も被っていましたというオマケ☆
想定訓練at田村装備開発

最初は怪人役が多かったのですが半年も経つ頃にはだいたいセーラージュピターの中の人をやっていました。
かの円谷プロ系のキャラショーのお仕事などもやったことがあります。
しかし20代の半ばを超えて、殺陣の激しいショーには身体がついて行かなくなり…(T_T)
獣拳戦隊ゲキレンジャーで完全引退しました。
しか~しっ!!どんな経験も、しておけばいつか何かの役に立つ!(かもしれない)
皆さんも今は無駄かもしれないと思う体験、どんどんしておいたほうがいいと思います(o^-^o)

※写真は田村装備開発様のブログからお借りしているものもあります。




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Posted by 咲良レイ  at 19:00 │Comments(0)RBT(田村装備開発)

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