2016年11月24日

夫の人のブログ

こんにちは、へっぽこ妻です。
夫の人が珍しく「ブログに投稿したい」というので、今回は夫ブログを掲載します(o^-^o)



1年ぐらい幾つかのタクティカルトレーニングを受けて思ったこと。
命をかけるかもしれない技術なので、様々な目的とやり方があるなぁと実感しています。
でも自分は何処にも所属していないし、もし万一使う場面があったとしても超レアケース。おまけに若くない。それでも興味あるを学ぶのは楽しい。

田村装備開発様でのトレー二ングはとても楽しい。
なぜなら、目的と状況がセットされて、その中で自分の戦技・戦闘思考・作成立案・駄目な場合の第二案、第三案を自分で考えて訓練しなければならない。絶対にこうすべき、とかは押し付けない。違う方法で提案すると、それが適する状況を示唆してくれる。

また、教官自身の学習意欲や情熱に圧倒されます。
受講生からも日々何かを学ぼうとしているように感じます。
様々な目的、状況、急なチーミングで沢山考えることが有り、その方法も一つではなく、試して駄目なら、なぜかを考えて、何処で使えるか?を考えればいいんじゃない?と言ってもらえる。
このような訓練を受けられたのは田村装備開発と、フィリピンでの実弾射撃訓練の際についてくれた二名の射撃教官の方のみでした。
こういった教官とのディスカッションはとても貴重な時間です。思いっきりセオリーから外れた突飛な提案も興味をもって聞いてくれて、分析し、適する状況を一緒に考えてくれる。それも嬉しそうに!

簡単なセオリーは教えてもらえますが、その時の目的を考えて、+αを自分で見つけるのを期待されているらしい。
まず展示して、最小限の説明で実技訓練、その後フィードバック・ディスカッションを踏まえて、更に実技訓練や想定訓練。訓練を重ねる度に今まで常識と思っていた考え方、知識が再構築され、身体を動かすなかで、頭の柔軟体操をしている気分で、その経験と充実感はとても得難いととても感謝しています。
以前にも書いた気がしますが、人生折り返し地点にいるものとしては、仕事などでも人に教える事が多い職務です。
が、田村装備開発様の教え方を見るたびに、自分はここまで高品質な説明・講義が出来ていないのではないかと反省しきりです。

特殊な教え方ではありません。
目的とその為の複数の手段、手段毎のメリット・デメリットを体系立てて説明した上で、「セオリーから外れる手段」も、合理性を一緒に悩み分析してくれます。
その上で、最期に一言、銃撃戦なら「当てられる前に当てればいいんです」「見つかる前に見つければ良いのです」」他所様の訓練もどんどん受けて、知識・経験を吸収していって下さい」と自分で考え判断することを求め、実践してみることを勧められます。

これは自分としては少し驚きでした。
なぜなら、他の訓練を受けた際、苦労して構築した自らの方法論を構築した方は、得てして他の訓練を受けていることを嫌がる傾向がありました。
自分のやり方以外を受講生から提案されるのを嫌がる、拒否する、そしてなぜ駄目だと判断しているのか理由を聞かせてもらえません。
ひどい時は提案自体嫌がられて、その後の訓練で「問題がある受講生」と見られることも有りました。
机上では教えていながら展示ができない、または自分が実践できないorしない講師が、合理的な説明なく講義をしても説得力を失います。
自分の方法論にプライドを持っているが、自信はないのかな?現時点が最高でこれ以上進化の余地がないと思っているのかな?
と常々不思議に思っていました。

田村装備開発様の講義は優しく教えてくれますが、非常に厳しい教え方でもあります。
自分の身を守るのは自分、チームを守るにはチーム間の練度・信頼関係。
だったらお仕着せを守るのではなく、自分たちで採用する方式と、スタイルを構築し、自分たちで明確に正しいと思う目的達成を要求されます。
教えられた型や方法論をなぞることは求められませんし、むしろ応用や変化を求め、積極的に他の訓練・経験を詰むことを進められ、受講者のアレンジを褒めてくれます。
これこそがプライドと自信なのだと感じます。

約1年続けてきて(お休み期間もありましたが・・・)毎回新しい発見があります。
また、他の訓練を受けてくると、やはりまた田村装備開発様で試したくなる。なぜなら、ディスカッションができるから。
いい歳して今更こんなことをやっても、一般人には直接的には役に立ちません。
しかし、自分の人生を自分で制御する手段が増えていると感じています。命を懸ける想定の模擬訓練ではいろいろ考えます。
その思考の幅、思いつきは仕事のみならず、自分の人生上での判断にもとても役立ちます。
また、価値ある知識も、伝え方が下手だと伝わりません。
目的と制約があるから手段を考えるのであって、制約下で目的を達成できるのであれば、どのような手段でも良いはずです。
沢山の手段が有れば、その状況に最も適した手段を選びやすくなります。
そのための訓練では目的を意識しつつ、沢山の手段を考え、もっとも合理的な判断を短時間で選ぶ能力と、それを確実に遂行できる技術を鍛えるべきだと思っています。

田村装備開発様の講義は自分にとってはとても合理的に納得できます。 本当に「我以外皆我師」を実践しつつ学習意欲のある者に惜しみなく手を差し伸べてくれます。

そんな人間に私はなりたい






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Posted by 咲良レイ  at 19:00 │Comments(0)田村装備開発(株)

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