2019年10月26日

目の前で起こった銃撃戦

こんばんはへっぽこ妻です。
今日の妻は久しぶりに落ち込んだ気持ちでこれを書いています。

私は今、フィリピンのセブ島にいます。
3日前、昨年まで私がよく利用していたあるモールに拳銃強盗が押し入り数名の負傷者を出しました。
目的は貴金属で、貴金属店の前には血だまりが出ていました。
この時は「あぁ、また起こったのか。本当に気を付けなければなぁ」と思ったんです。
金属ショップの前に血の海ができていた画像も見ました。
あーこういう時は逃げなきゃな・・・と漠然と思いました。
日本ではまず考えることのないシチュエーション。
それをここでは常に意識しなければならない、それはわかっていたつもりでした。

そして今日、授業の合間に外部寮であるホテルで休んでいた時、
聞きなれた発砲音が!!
よく実弾射撃をやっているので、この音はアレだ!!とすぐに思いました。
音の大きさからすぐ近く。
今すぐ窓から顔を出して確認するのはまずい!
そう考えて、発砲音が収まるのを待ちました。
窓から見るとすぐ目の前の道路で二台の車が止まり、その間に倒れている人らしき影。
警察はまだ来ていないけれど、まぎれもなくこれは発砲事件!

目の前で起こった銃撃戦

その後警察やSWATが到着し現場に規制線を張って検証をしはじめました。
不思議だったのは、確実に一人倒れているはずなんです。
私の部屋の窓からもそれが見えていた
にも拘わらず、救急隊が到着しても彼らはその倒れている人に何枚かの布をかけているだけ。
フィリピンは暑いです、地面ともなれば40度くらいになってる可能性もある。
でもそのままになっている・・・っていうことは、もうおそらくその方は…

亡くなった方がどんな方で、どういう事情でセブ検察庁に移送されていたのか、
移送に際して念のため2二人の警官が警護につき、本人には防弾チョッキも着せられていた。
にも拘わらず、その方は亡くなりました。
10人か、それ以上の銃をもった犯人が近くに潜伏しており待ち伏せをして襲った、と
新聞やネットニュースにあります。

私たちが毎日、学校へ通うために通ってる道
コンビニに行くために通っている道です

私は実弾射撃も訓練も行っています。
銃を手にするということは、どういう意味を持つのかも理解しているつもりです。
ただゲームとして楽しみたいだけならエアガンで十分のはず。
なのに実銃の扱い方を学んでいる。
それはこういう時のため、だと改めて感じました
といっても、こういうときに応戦するためではありません。
まずは「爆発音」や「銃声」など命に係わる音を聞き分けること。

今回の発砲音、最初の2発くらいは少し間がありました。
拳銃の単発という感じ。
それだけだと、車のパンクか爆竹のように感じることもあります。
が、その後続いた音。
M系の3連発が3~4回くりかえられ、それは射撃場で聞きなれた
まぎれもない銃の音、銃声でした。

でもいつも射撃場で聞いている音ではない。
私が今日聞いた音は、誰かの命を終わらせるための音。
誰かの命が失われた音でした。


目の前で起こった銃撃戦


目の前で起こった銃撃戦


狙われたのは特定個人であり、無差別テロではない。
だから私が撃たれたはずはない。

でも万が一、本当にそこを通りかかっていたら?
他の犠牲を出さずに済んだのでしょうか?
流れ弾や跳弾が当たらないとは断言できません。

私は海外に来るたび、日本とは違う銃社会が多く、そのような事件を身近で耳にする機会が多かったけれど
さすがに自分の目と鼻の先で銃撃が起こったことはありません。
目の前で車とバイクの激しい事故をみて、飛び出し救命したことはあります。
でも事故と銃声が起こった場所は全く意味が違います。

正直、今はまだうまくまとめられません。
昼間聞いたあの音、あの瞬間が、人の命が消えた瞬間だった。
そしてまだおびただしい量の出血痕と飛散したガラスが道路には残されています。
それは私の部屋から窓越しに見える場所です

銃が怖いというのとは違う
人が殺されるのが怖い、というのとも違う
明日は我が身かもしれない、というのともちょっと違う
うまく言えないけれど、怖いというより「どうしたらいいのか」を考えていました。

エンバスデバスが一番狙われやすい、と勉強してきました。
もちろん、エンバスデバス以外でも襲われる可能性はあると考えたうえで
警護の訓練等やってきましたが、それでも動いている車で経路もわからないのにそうそう簡単に
待ち伏せができるはずがない、狙いやすいのは出発地か到着地だろうという気持ちは強かった。

でも今回は空港から、セブ検察庁への移送中の出来事。
地形を今度はりますが、よく渋滞が起こる信号の数百メートル手前、渋滞を回避するかのように大通りのわきにそれぞれ大通りに面した脇道があります。
そういうところで待機していてタイミングよく飛び出して・・・という感じだったようです。
しかも襲ったのは一台の車だけではなく、バイクなども含めて数十人はいたとの話も。
脱兎のごとく逃げてしまったのでしょう。

警護をするのなら道と混雑状況、脇道からの可能性、車が待ち伏せして止められていられるような場所…
全てを洗い出し危険な個所がいっぱいある!と思って頭を抱えても、ひとつずつその可能性をどのように
回避するのか考えて練らないといけないのだと思いました。

本当にちょっとまだ気持ちが落ち着かなくてまとまらないのだけれど、少なくとも
今まで私たちがサバゲやタクトレ、警護訓練や、実弾射撃など様々な訓練を受けてきたからこそ
今、こうしてブログを書いていられるのかもしれないと思う。
犯人は特定の人物だけを狙っていたから、一般人へ危害を及ぼすつもりはなかった。
それは結果論であり、もし私たちが歩いていた時に同じことが起こったら・・・
一般人を巻き込んで派手にやろうというテロになっていたかもしれない
2~3日前に起こったモールでの銃強盗も、私たちは今年は今までと違う学校に滞在しているため
いつも使っていたそのモールが遠くなり、違うモールを利用するようになっていた。
同日も、私たちはモールにいたけれど、幸いにして、たまたま、違うモールにいた。
ただそれだけ。
バッティングしていた可能性もある。

そういうのって海外あるあるでしょ、と思われそうだしその通りなのだけど
実際に目の前でそれを体験すると、他人事のようにはとても思えなくなる。
「日本では起こりえない」「日本なら大丈夫」そうも思えないはず。
秋葉原や新幹線内でのあの事件・・・銃ではないものの、立派な無差別テロだよ。
同じように命が失われている、恐ろしい事件が日本でも目立ち始めているんだよ。

もっといろいろと考えなければいけないことが多いし、学びたいことが多い。
日本にはテロに対する情報が少なすぎる。
一般人がどのように身を守るべきか、どんな音が危険な音なのか
そういうのをもっと勉強したほうがいい

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Posted by 咲良レイ  at 00:57 │日常