2019年11月28日

安全管理のクセをつけること

こんにちは、へっぽこ妻です。
先日は実銃による事件に遭遇した(しかけた)話を書きましたが、日本ではあまり銃による事件は身近ではないからなーと思っている方がいそうなので追記します。

サバゲやタクトレでエアガンを扱うとき

セーフティエリアではしっかり安全装置をかけること。
銃口は「壊したいもの」以外には向けないこと。


だいたいが「お約束」です。
わかっているよそんなことと言われそうですが、「できている」「やっている」ではなくて本当にその意味を理解しながらその動作を行っているかどうかがとても大事だなぁと思っています。
身に染み込むほどきちんと安全管理ができている人には何も言うことはありません。
でも週1回か月に数回、サバゲやタクトレでエアガンを触るだけの人はなかなかそれがクセとして身につきません。
だからこそ、その週1回や月に数回の機会で「敵を殲滅すること」「より多くKillをとること」以外に「銃の安全管理を身につけること」を意識してやっていただけたらものすごく素晴らしいのではないかなーと思いました。

夫が田村装備開発さんでの訓練中、とても興味深い動作をしている方をみたと話してくれました。
たしかVRを使った訓練の話だったと思います。
その方はVRゲームで仮想訓練をされていたのですが、撃ち終わったときマガジンを抜く動作をされてそこにマガジンがなかったことに「あれ?」となっていたそうです。
「撃つ」「敵を排除する」が終わりではなく、その方にとっては「敵を排除し安全が確認できたらマガジンを抜いて銃の安全化を図る」までが終わりだったのでしょう。
それがくせになっているって本当にすごいと思います。

私は海外でも国内でも実弾を撃つ機会がありますが、国内での場合はとても周りが厳しく安全管理をしてくれているので、自分でもきちんとしているつもりでも周りの「先回り安全管理」が徹底しているため自分が意識するより先に終わっていることが多いです。
予備自の訓練での話ですが、監督者の方々がとても丁寧に、色々とやってくださいます。
ジャムったときも自分で排莢するとびっくりして安全管が飛んでくるくらいです(汗
なにか普通でないことが起こったときは自分でやらず、安全装置をかけてポッドを出し、そっと銃をおいて手を上げて安全管を呼ぶ、というのが正しい手順なのです。
海外での実弾射撃の際は自分でちゃっちゃとやります。
どうしても硬いとか、これは明らかにちょっとおかしい?と思うときはトレーナーにお願いしますが、だいたいが単なるジャムなので簡単に「ガチッ!」(はさまった)
「ん?」(あれ?あぁ、薬莢が噛んでる)
「ガシャ」(スライドを開ける)
「ペイッ」(挟まった薬莢を落とす)
「シャコン」(スライド戻して)
「ドン!」(撃つ)
みたいな流れ作業的にやります。
でも自衛隊ではこの「排莢」を自分でやらないことが射撃訓練の中での「安全管理」なので、自分の中で徹底しなければいけません。
みんなが同じ方向に銃口を向けている中、排莢するために銃を傾けたりすると周りがびっくりしてしまうから、らしいです。
「郷に入っては郷に従え」ですから以降は私もずっとそうしています。
なので私の銃の安全管理は、国内と国外では若干違います。
しかしそれはあくまでも「若干」であり、基本は同じ。

「射撃する場所以外ではマガジンを挿さない」
「撃ちたいもの、壊したいもの以外には銃口を向けない」
「撃ち終わったら銃を安全化してから戻る」


最後の「安全化してから戻る」がたまに抜け落ちてしまうので、ホントにこれはエアガンで訓練するときもきちんとやらなきゃいけないなと思っています。
あと安全管理以外でクセにしたいのは「残弾数を覚えておく」ですね
私がサバゲ始めた頃はハイサイクルの多弾を使っていたので、とにかく弾がなくなるということなど考えずに撃ちまくってました。
でも田村装備開発さんで「リアル弾数」想定やったり、実弾訓練でスピードを競ってやるときにホールドオープンするまで気づかないでいると時間をロスしたりするので、自然と残弾数を頭に置くようになりました。
ただこれは銃によって数が変わるので時々ミスしますが、このクセもつけておけばいいものだと思います。

本題と少しずれますが、日本の場合、銃による事件イコール暴力団の抗争とかそういうイメージがまだ強い人も少なくありませんが、一般人が警察官の銃を奪い発砲なんてことも起こっています。
銃を扱ったことがない方は「銃なんて簡単に撃てるの?」と思われているそうですが、銃を撃つことは比較的簡単だと私は思います。
もしマガジンが刺さっていなくても、マガジンを挿せばいいんだとある程度の年齢であれば瞬時に理解します。
マガジンは正しい方向でないと入りません。
しかし正しい方向で差し込めば、簡単に挿入できます。
コッキング銃なんかはちょっと知らないと難しいかもしれませんが、ハンドガンなんかはとても簡単。
引き金を引いて、引けなければセーフティがかかってるということもたぶんすぐにわかります。
それを解除して引いてみたら・・・大体、弾が出ると思います。
HowToを知らないと撃てない銃も多々ありますが、そうでないものも多いのです。

それを踏まえて「使える」ということと「正しく使える」ということを考えてみました。
先述のように、ものと、弾さえ揃った状態であれば人は割と簡単に銃を撃つことができます。
だから「銃を使って弾を撃ちだすことができる」人は多々いると思います。
でもそれではいけないと、サバゲーやる人もタクトレやる人も知ってますよね。
知っていて、それができる。
そういう人に私はなりたいし、そういう人がもっともっと増えたらいいなーと思います。






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Posted by 咲良レイ  at 13:24 │タクティカル訓練